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YUKINORI ITO
伊藤 幸紀

シブサワ・コウブランド長
コーエーテクモゲームス執行役員

アジアを超えて
三國志を
世界中に広めたい

先輩たちが築いてきたIPの強み

 シブサワ・コウブランドは、「信長の野望」や「三國志」、そして「大航海時代」や「WinningPost」などシミュレーションゲームを多くつくっています。パッケージゲームはもちろん、スマートフォンアプリやオンラインゲームなど、プラットフォームを問わずさまざまに開発を手がけています。また、ネットワーク系が強いところも特徴で、かつて社内にあったネットワーク事業部で取り組んできたことの多くが、シブサワ・コウブランドに引き継がれています。ネットワークゲームの黎明期から積み上げてきたノウハウは、大きな強みですね。

 シブサワ・コウブランドは「堅いところ」と思われる方も多いと思います。歴史ものだし、ゲームにはおっさんばかり出てくるし(笑)。でもブランド内にいるのは、面白いものをつくろうよと懸命に取り組んでいる優秀なゲームクリエイターです。安心してください。
 昨年は「三國志」35周年、今年はシブサワ・コウ40周年を迎えるなど、シリーズとしての重みがあります。私はプロデューサーとして外に出ることが多いのですが、いろいろなところで「三國志やっていました」とか声をかけていただくんですね。先輩たちがつくったものが強い印象となってIPの強みにもなっているわけで、とても感謝しています。
 そんな伝統のブランドですが、経験の浅い人でも好きに意見をいえて、怒られることはありません。今後もさらに「意見をみんなでいおうよ」という感じにしていきたいと思っています。

▲『三國志14 with パワーアップキット』

『覇道』で感じたお客様の想い

 近年、スマートフォンアプリでもアジア地域で大きな成功を収められています。IP許諾の形で制作されたものが大ヒットしていますし、当社で開発して運営している『三國志 覇道』も大ヒットとなっています。
 『覇道』で多くのお客様から声をいただくようになって、改めてお客様が三國志をとても深く理解されていて、コーエーテクモの三國志に期待されていることに気づかされました。先人たちがつくってきた歴史は、このように続いているんだなと感じています。また、SNSなどでお客様からいただいた意見はきちんと確認しています。改善要望や感想など、考慮をしっかりします。もちろん、ゲームの方針として採用するかしないかはあるんですけど、検討は絶対にしようと心がけています。

▲『三国志 覇道』

野望は尽きない

 まずは今期「信長の野望」の新作が控えています。その先には、スマーフォンアプリをもう1本立ちあげたいと思っています。また、三國志の世界展開をさらに進めて、ミリオンタイトルに育てたいと思っています。アジアの枠を越えて、世界中で楽しんでいただきたい。あと、コラボレーションも進めたいですね。『ファイアーエムブレム 風花雪月』で成功できたように、他社様とご一緒するプロジェクトの知見がだいぶ整ってきました。
 また、5年、10年という期間で目指すものとして、シブサワ・コウというプロデューサー名を、改めてブランドの名前として皆さんに記憶していただけるよう取り組んでいきます。皆さんから、シブサワ・コウブランドがつくるゲームなら買って損はないと、思っていただけるブランドにしたいと考えています。

自分が考えた最強ゲームを実現しよう

 ゲームの制作に関わる人は、つねに自分で作りたいゲームのイメージを持ち続けてほしいと思います。その内容は経験によって変わってもいいと思っています。そのときどきによって、「私が考えた最強のゲーム」というのを、自分の中にもってほしいと思う。やりたいことをしっかり持っていれば、自分がキャリアパスとして今後どういうことをしないといけないか、何が足りないか、必然的に理解できていくと思います。また、自分を向上させるためのパワーにもなるでしょう。
 ただ、まずは難しいことは抜きにして、楽しいものをつくる、好きなゲームづくりを職業にできるという強みを感じてほしいと思います。シブサワ・コウもよくいっているんですが、お客様に楽しんでもらうためには、自分たちが楽しんでつくらないといけません。ゲーム制作は生みの苦しみの連続ですが、それはお客様にいいものを届けるための喜びでもあります。ぜひ「最強ゲーム」の実現に向けて一緒にチャレンジしましょう!

シブサワ・コウブランド長
コーエーテクモゲームス執行役員

伊藤 幸紀

これまでシブサワ・コウでディレクターやプロデューサーを務めてきた。以前、自分で入れた処理で進行不能を起こしてしまったことがある。各方面に迷惑をかけ、先輩からは「次は同じことを繰り返さないように頑張ろう」と励まされたという。「インターネットの普及した今でも、不具合には敏感でなければと思っています」