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KENICHI OGASAWARA
小笠原 賢一

シブサワ・コウブランド長/ω-Forceブランド長
コーエーテクモゲームス常務執行役員

ひとりひとりの成長がクオリティを高める一番のポイント

ロジカルなシブサワ・コウ、インパクトのω-Force

現在、私はシブサワ・コウブランド、ω-Forceブランドの両方に携わっています。シブサワ・コウブランドはシミュレーションゲームを主体として制作をしていますので、積み上げ型の発想でゲームデザインやマーケティングのアプローチをすることが多いですね。様々な数字を分析して、ロジカルに考えていくことが重要なんです。一方、ω-Forceブランドはアクション主体でやってきたので、プレイしている人に驚きを与える、インパクトを与えるということを重視する発想の仕方です。何が刺さるか、心にガーンと残せるか、ということを突き詰めていくアプローチですそれぞれのブランドで制作してきたプロジェクトの違いによって、考え方にも影響があるのかもしれません。

競う相手は世界の強豪

ω-Forceは、アクションゲームを中心に、ここのところシリーズ作品の続編や派生版、拡張版というプロジェクトが多かったので、新しいIPもしっかりと立ち上げて、お客様に新しい遊びを提案することに力を入れています。パッケージゲームを多く手がけていますが、今やパッケージゲームは世界の強敵と勝負する状況になっています。多くのコラボタイトルも作ってきましたが、今後はアジアや欧州など海外を意識した協業が増えるでしょう。海外展開に向けて、成功のノウハウを得るために経験と実績を積んできました。幸い会社として海外で成功を収めたプロジェクトが増えてきましたので、その実体験をブランドで共有することで、海外への意識や自信が高まってきています。ゲームの制作はもう、ひとりの才能でドカンとブレイクするのは難しくて、チームメンバーの力の積み重ねが大事なんですよね。チームみんなの成長が商品のクオリティを高めていく一番のポイントで、近道はない。常に多様化していく時代の流れに、負けないスピードで制作する人間が成長していかないとダメなんだなって思います。

▲『2015 GAME STAR』/『London MCM Comic Con 2017』
▲『無双OROCHI3 Ultimate』

自己研鑽の重要度は増している

シブサワ・コウブランドでもω-Forceブランドでも、もう産休、育児休暇は普通のこと過ぎて、特別に言及することがありません(笑)。どのブランドもそうなんじゃないかな。みんなが取得しているイメージで、相談しやすい先輩やお母さんたちが大勢います。保育園や幼稚園をどうしたとか、小学校に入学したとか、いろいろな相談が非常にしやすい。あと、昔と違うといえば、会社に何日も寝泊まりすることが常態化することもないですね。そもそも許されるものではないですし、世界の強敵との戦いは個人の無理で何とかなる規模ではなくなりました (笑)。働き方も含めて、ひとりひとりの成長とかみ合わさって効率を上げていかないと、少々の無理では我々が戦うべき相手には敵いません。一方で、個人の意識の差で会社や仕事における貢献度や成果が大きく変わる状況だとも思います。働く時間は正直に言うと昔よりも短くなりましたが、だからこそ、おのおのに求められる自己研鑽への重要度というのは、とても増しているんじゃないかな。

第二の黎明期がやって来る

私がゲーム業界に入った頃、業界は黎明期でぐんぐん伸びていく時期で、ある意味めちゃくちゃな時代でした(笑)。今はだいぶ成熟してきましたが、実はユーザーさんにとってのゲームやエンタテインメントコンテンツの楽しみ方は、これから数年で大きく変わると思うんです。ゲーム専用機向けとかスマホ向けとか、そういう区別の仕方ではなくなるような大きな変化を迎える。おそらくこれから数年で大きな第二の黎明期がやってきます。なので、第二黎明期にブワッと活躍できる感性と体力を持っている方々は、ゲーム業界を目指すとてもいいタイミングだと思います。ぜひこの大転換期にこの業界を志してもらって――シブサワ・コウとω-Forceで一緒にチャレンジをしませんか

シブサワ・コウブランド長/ω-Forceブランド長
コーエーテクモゲームス常務執行役員

小笠原 賢一

シブサワ・コウ、ω-Forceタイトルの多くのプロデューサーを務めるω-Force創設以来のメンバー。野球に明け暮れた高校時代、友人宅でプレイした『信長の野望』が「心に刺さってハマってしまった」。「『BLADESTORM』や『采配のゆくえ』など、気がつけば本当に合戦ばかり扱っているんですよね」