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KEISUKE SAWADA
澤田 圭輔
コーエーテクモゲームス執行役員
シブサワ・コウブランド長

チャレンジを続け
経験を成長につなげる
経験を糧にしていく開発環境
シブサワ・コウブランドは、『信長の野望』や『三國志』、『大航海時代』や『Winning Post』などシミュレーションゲームを主につくっています。歴史の登場人物を題材にしたゲームが多く、ブランド内は「歴史マニアの人たちばかりでは」と思われる方もいると思います。でも実際には20~30代の若手クリエイターも多く活躍しており、歴史というジャンルに縛られず面白いものをつくろうとチャレンジ精神を持って取り組んでいる人がたくさんいます。
また、最初から三国志や戦国時代の歴史に詳しい人たちばかりではないため、ブランド内で勉強をしたり、詳しい人から知見を得たりと学ぶ環境もあります。
さらに、シブサワ・コウブランドは40年以上の歴史があるところも特徴で、かつて社内で取り組んできたことの多くが引き継がれています。ネットワークゲームの黎明期から積み上げてきたノウハウが今も大きな強みになっていますよ。

運営タイトルで決断力を養う
近年はスマートフォンアプリやオンラインゲームなどの運営系タイトルも増えており、当社で開発して運営している『三國志 覇道』『信長の野望 覇道』は大ヒットしています。
毎月アップデートを実施しているため、迅速に内容を決定する必要があり、メンバー同士が日々意見交換をしながら進めています。実際にゲームをプレイしながら、「もっとこうしたら面白くなるんじゃないか」と話し合ったり、お客様からいただいた意見もくみ取って改善したりといった感じですね。もちろん、ただ単に改善をするのではなく、目的を設定し、その目的に沿った仕様になっているかという点も重要です。短い期間の中で決断し、そのサイクルを回すことによって経験を積み重ね、ゲームと共に作り手側も成長しています。このサイクルを担っているのはベテランの社員だけでなく、入社5~6年目でリードクラスとして活躍している人もいますよ。

大きな野望を持って
シブサワ・コウブランドではパッケージゲームはもちろん、スマートフォンアプリやオンラインゲームなど、プラットフォームを問わず開発を手掛けています。
2024年には『三國志8 REMAKE』をリリースしていますが、リメイクを超えた作品に仕上がっていると思っていますので是非手に取って遊んでください。そして、スマートフォンアプリ『信長の野望 覇道』『三國志 覇道』はプレイヤーの皆様の期待を越えられるように引き続き運営してまいります。コラボレーションも積極的に進めたいですね。
また、5年、10年という期間で目指すものとして、皆さんから「シブサワ・コウブランドがつくるゲームはキャラクターや題材だけでなく、ゲームの仕様やシステム面といったゲームの遊びそのものが格段に面白い」と思っていただけるブランドにしたいと考えています。

チャレンジし続ける
ゲーム開発ではすべてのタイトルで必ず反省会を実施しています。上手くいったところ、もっとこうしたら良かったという点をしっかりと分析し、次作に活かしています。また、スマホアプリなどのオンラインゲームはサービスイン後も運営と開発が続きます。お客様に楽しんでもらえるイベントやキャンペーンの企画などを行いつつ、実施後はイベントの効果分析や対応策を検討し、次につなげていきます。
私自身もこれまで20本程度の作品に関わってきましたが、正直なところ失敗も多く経験してきました。それでも考えることをやめず、チャレンジし続けてこられたのは今も変わらず"ゲーム開発が好き"という強い思いがあるからです。

ゲーム業界を目指している皆さんも、就職した後はいろいろなことにチャレンジしていくことになりますが、「なぜこれをやりたいのか」をしっかりと考え、自分の糧になるよう着実に取り組んでいけば他のジャンルにも活かすことができます。コンシューマーゲームもオンラインゲームもプログラミング言語を使うという点では同じであるように、自分のスキルを磨き、考え方を理解することができればさまざまな選択ができると思います。
最初はわからないことだらけだと思いますが、まずは幅広くチャレンジをしてみましょう。そのチャレンジの中で取捨選択をしながら、自分の強みや得意分野を見つけていってください。
シブサワ・コウブランド長
澤田 圭輔
高校時代からゲーム業界への就職を意識し、大学では3DCGやプログラミング、映画制作など幅広く学んだ。これまでネットワークエンジニア、プログラマーとして数多くのオンラインゲームの開発に携わっている。「当時はなんとなくモバイルゲームを作りたいと思って入社しましたが、ちょうどブラウザゲームの大ブームが到来した時期でもあり、いきなりゲーム業界の矢面に立ったような感覚でした(笑)。何十万人、何百万人が同時にアクセスするため、サーバーが落ちないかドキドキしたことを今でも覚えています」