株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
第3次中期経営計画の最終年度となる第16期は、グループ経営方針として「グローバルIPの創造と展開」を掲げ、各種施策に取り組みました。売上高において、パッケージゲームでは9タイトルを発売し、オンライン・モバイルゲームでは既存の自社運営・許諾タイトルが中心となりました。自社パブリッシングの新作タイトルが増加し、バックカタログ等のダウンロード販売が伸長しました。加えて、運営タイトルのコスト削減を進めたこと等により、前年度を上回る営業利益を達成しました。また、金融市場を注視しながら機動的な運用を行ったことで、営業外収支、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は過去最高となりました。これらの結果、当社グループの当期業績は、売上高831億50百万円(前期比1.7%減)、営業利益321億19百万円(同12.7%増)、経常利益499億88百万円(同9.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益376億28百万円(同11.4%増)となりました。
2025年度より開始する3カ年の第4次中期経営計画は、「成長のための基盤づくり」をテーマとして、長期にわたりグローバルでの飛躍を目指します。当社グループの業務執行の最高責任者として新たに社長執行役員CEOを設けるとともに、取締役会の構成を見直すことで経営の監督と執行の分離を進めます。中長期では世界のデジタルエンタテインメント企業の中で、営業利益額世界トップ10(※)となることを目指します。
当社グループは、コーエーテクモの精神「創造と貢献 新しい価値を創造して、社会に貢献する」のもと、ビジョン「世界No.1のデジタルエンタテインメントカンパニー」の実現に向けて、挑戦を続けてまいります。
株主の皆様には、引き続き一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
※ 当社調べ
2025年6月
代表取締役会長 兼 取締役会議長
襟川 陽一