事業紹介
業界環境とKTの強み
業界を取り巻く環境下での当社の状況および業績、強みについてご説明しています。
業界環境について
当連結会計年度(2022年度)における世界経済は、ウィズコロナへの移行が進み経済の持ち直しが期待されているものの、物価上昇や金融市場の変動により、先行きは不透明な状況です。 中期経営計画の初年度となる当期は、グループ経営方針として「グローバルIPの創造と展開」を掲げ、各種施策に取り組んでいます。 当期は、中期経営計画で重点目標として掲げるパッケージタイトルの発売、スマートフォンゲームの配信を開始しました。パッケージゲームでは、『WILD HEARTS』『Wo Long: Fallen Dynasty』を発売し、メタクリティックで高い評価をいただきました。スマートフォンゲームでは、既存タイトルが安定して利益貢献した他、新作タイトル『信長の野望 覇道』を配信開始しました。営業外収支においては、戦略的にポートフォリオの組み替え を行い、厳しい金融環境の影響を受ける中、黒字を確保しました。これらの結果、当社グループの当期業績は、売上高784億17百万円(前年同期比7.8%増)、営業利益391億33百万円(同13.3%増)、経常利益398億99百万円(同18.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益309億35百万円(同12.5%減)となり、売上高、営業利益は過去最高の業績を達成しました。
コーエーテクモの強み
優れた開発力・技術力・マネジメント力
独創性溢れるエンタテインメント・コンテンツを創出する開発力・技術力に加え、ゲームビジネスを総合的にマネジメントし、広げて行くことができる。これがコーエーテクモの強みです。
- 開発力
- 新規グローバルIPを創造する力が強みです。特に「仁王」のようなオリエンタルな世界観を持ったゲームで大きく成功しています。
40年以上に渡るゲーム開発ノウハウにより、アクション、シミュレーション、RPGなどの多様なゲーム性を持ったヒット作の開発が強みで、
Metacritic(メタクリティック)※でも高い評価を受けています。
※映画、ゲーム、テレビ番組、音楽のレビュー集積サイト
- 技術力
- コーエーテクモ独自開発のゲームエンジン「Katana Engine™」を用いて、PS5やNintendo Switch、Steam、スマートフォンなど、多様化するプラットフォームに効果的・効率的にゲームを開発しています。「信長の野望」「三國志」などの歴史シミュレーションゲームでは、AIによって戦略や戦術を生み出すだけではなく、武将の個性をゲーム内で表現するなど、AIを積極的に活用しています。
- マネジメント力
- 「品質・納期・予算」のプロジェクトマネジメントを徹底しています。納期をしっかり守り、求められる品質のさらにその上の品質を実現して、予め設定した予算内で、期待を超える成果を実現する。この意識を社員全員が強く持ち、企業文化に根付いています。そして、それを支えるプロジェクト利益管理の仕組みも整備していることが強みです。「納期・品質・予算」の徹底が当社への信頼の向上につながり、コラボレーション戦略のさらなる拡大に結びついています。
重層的な収益構造(Multi-layered Revenue Cycle)
重層的な収益構造による好循環を回しながら、安定した成長を図っていきます。

卓越したヒューマンパワー
多様な人材が優れた能力を発揮し、当社の最大の財産となって、成功を導きます。

業界屈指の高い収益性
- ゲーム業界でも屈指の高い経常利益率です。収益性を重視した経営を徹底しています。
- 事業での収益性の高さに加え、金融収益による営業外収益も業績に貢献しています。
※各グラフはマウスオーバー・タップすると、値が表示されます。
(単位:百万円)
(単位:%)
2018年 3月期 |
2019年 3月期 |
2020年 3月期 |
2021年 3月期 |
2022年 3月期 |
2023年 3月期 |
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経常利益 | 18,293 | 18,307 | 18,869 | 39,299 | 48,696 | 39,899 |
経常利益率 | 47.0% | 47.0% | 44.2% | 65.1% | 66.9% | 50.9% |
強固な財務基盤・配当性向50%
- 総資産1000億円強で高い自己資本比率のため、財務基盤は磐石です。
- 配当方針は、配当金に自社株買い付けを加えた連結年間総配当性向50%あるいは1株当たり50円。利益還元を経営上の最重要政策のひとつとして位置づけ、積極的に実施してまいります。