人と仕事を知る

会社全体が
ゲーム制作の雰囲気に
あふれている

大関 淳嗣 ATSUSHI OZEKI
  • プロモーション

もっといろいろなゲームの宣伝がしたい!

マーケティング本部グローバルマーケティング部で宣伝・広報を担当しています。前職もゲーム会社で、新卒で入社して営業に5年、宣伝に4年携わってから転職しました。前の会社でも家庭用ゲームの宣伝を担当していましたが、もっといろいろなゲームの宣伝をやってみたいという思いから、転職を意識するようになりました。そこで、家庭用ゲーム機向けタイトルにも力を入れていて、以前から気になるタイトルをたくさんリリースしている、コーエーテクモゲームスの採用に応募したんです。今はω-Forceブランド、ガストブランド、ルビーパーティーブランドの家庭用およびアプリタイトルの宣伝、広報チームをまとめています。

発表前から発売後までを

宣伝・広報の仕事は、雑誌、WEB、SNS、イベント、ゲームショップ、タイアップなど、あらゆる場所や機会を利用してゲームの情報をお客様に届ける仕事です。情報をどのタイミングでどのようにお客様に届けるか、どう気持ちを盛り上げて商品を手に取っていただくか、を企画してプロデューサーはじめ開発チームと相談しながら進めていきます。ゲームの発表前から発売後まであらゆる場面で関わっていきます。プロモーション企画が当たって話題になったり盛り上がってもらえたときなどは達成感がありますが、あくまでも話題になるのは最初の一歩です。あくまでゲームを多くのお客様に買っていただき、楽しんでいただくことが私たちの最終目的ですから。認知を広げるだけでなく、売上に結びつけるプロモーション技術や経験をもっとチーム全体で磨いていきたいと思っています。

私は大学時代にアカペラサークルに所属していて、駅前で歌う機会がありました。そのとき、時間帯や駅によってウケる曲が変わることに気付いて、しっかりと事前調査をしたうえで客層を見て曲目を変えるようにしていました。狙い通りのターゲットに足を止めて聞いていただけたときはうれしさ倍増です。この体験で表現する喜びや伝える喜びを知ったのだと思います。その点で、エンタテインメントの宣伝は、私にぴったりの仕事だと感じています。

会社全体がモノ作りの現場と感じる

コーエーテクモゲームス社長の鯉沼は「戦国無双」をはじめ多くのヒット作を手がけてきたプロデューサーです。会長のシブサワ・コウもそうですね。その影響かもしれませんが、会社全体が制作現場のような雰囲気があります。会社によっては、プロデューサーは雲の上の人、ヒラの宣伝部員じゃ口もきけない、というところもあるかもしれませんが、その点当社は、プロデューサーとの距離が近いです。

宣伝部員が同じテーブルを囲んで、どう売っていくか、なんて話せる会社なんてそうないのではないでしょうか。私自身のこれから取り組みの課題としては、マーケティング面をもっと強化したいと思っています。市場データの分析精度を高めて、宣伝に効果的に活用するだけでなく、ゲームの企画段階からもっとマーケティングが関与していくことで、「タイトルを売る」から、「売れるタイトルをつくる」に向けた貢献できるようになりたいですね。

宣伝・広報に知識はいらない!?

宣伝・広報を目指している学生の方にアドバイスするなら、マーケティングやプロモーションの専門知識などを勉強することも重要ですが、新しいことや流行しているもの、"それがなぜ成功しているのか"の自分なりの考えも踏まえて、楽しいことの知識や体験をたっぷり蓄えてほしいと思います。知識は仕事をしながらでも身につけられるので。ちなみに私も最初は特に知識などはなく単に「ゲームの宣伝がしたい!」という思いだけで入りましたから(笑)。

以前、前職の先輩から「宣伝担当は世の中の楽しいこと、流行とかに常に敏感でいなさい」と言われたことがあって。今でもそれを常に意識ながら働いています。ゲームの宣伝は突き詰めれば、面白さ、楽しさを伝えることです。自分の中に、楽しい経験とか知識、エンタテインメントに対するアンテナがあるかどうかは、仕事を進める上で確実な差になってきます。学生の間は自由な時間があると思いますので、いまのうちにいろいろな楽しい経験を積んでいってほしいと思います。