人と仕事を知る

世界を相手にすれば
70億人以上の人に
遊んでもらえる

井上 慶太 KEITA INOUE
  • ゼネラルマネジャー

「日本の良さを海外に発信したい」という想い

小学校と中学校の時にアメリカに住んでいて、自分が日本人であることを意識せざるを得ない環境にいたため、「日本の良さを伝えたい」という想いが人一倍強いんだと思います。その点、日本の歴史を題材にしたタイトルが多く海外展開もしているコーエーテクモはとても魅力的な会社でした。以前は出版社で広告を作る仕事をしていたのですが、「ぜひ入社したいっ!」と応募したんです。

ヨーロッパのファンにゲームを届ける仕事

2018年3月にロンドン近郊にあるコーエーテクモヨーロッパ(KTE)に赴任しました。KTEは、欧州や中東・オーストラリアなどの各国に向けて自社タイトルの販売やマーケティング活動を行っています。まだ規模の小さいオフィスですが、ヨーロッパでのコーエーテクモタイトルのオペレーションを担う重要拠点です。

パリのゲームショップ、ミュンヘンのショッピングセンター、ドバイのモールなど、各国の店頭にコーエーテクモのタイトルが並んでいて、それをうれしそうに手に取っているファンを見ていると、世界にコンテンツを送り出す仕事に携わっている喜びを感じます。私にとっては入社動機そのままの仕事ができているわけですから、充実感もひとしおです。

イベントは役立つ情報を収集する貴重な機会

ヨーロッパでは毎週のようにゲームやアニメのイベントがどこかで開かれています。そこに、ゲームを展示して来場者にプレイしてもらったり、ゲームメディアに取り上げてもらったりすることも重要な仕事です。ファンの反応や、感想や希望など今後の活動に役立つ情報を収集できる貴重な機会でもあります。

国ごとに特徴があって、例えば日本のアニメやコミックの人気が特に高いのはフランスです。「JAPAN EXPO」という日本の文化やコンテンツをテーマにしたイベントに『A.O.T. Wings of Freedom』(邦題:進撃の巨人)を出展したところ、これが大盛況。そこで、フランスを重点マーケットとして、アニメイベントを軸にプロモーションを展開しました。これが功を奏し、よい結果を出すことができました。

もっとたくさんの人に遊んでほしい

もっとたくさんの人にコーエーテクモタイトルを遊んでほしいと思っています。ヨーロッパと一口に言ってもそこはとても広大な地域で、コーエーテクモを知らない人もたくさんいます。あらゆる手段を使って認知度を上げていきたい。これからももっと積極的に攻めていこうと思っています。

一生懸命作ったゲームでも、日本では最大1億人にしか遊んでもらえません。世界を相手にすれば70億人以上の人に遊んでもらえるかもしれない。

大きな可能性に挑戦できることがグローバルビジネスの醍醐味ではないでしょうか。さらに2020年以降は世界中で新型コロナウイルスの感染が広がり、多くの人が我慢を強いられています。そんな中、コーエーテクモが作るエンタテインメントコンテンツがたくさんの人の生活を豊かにできることに気がつきました。日々の生活に希望を与えるすばらしい仕事だと思っています。

「誠実」に、「前向き」に仕事をする意味

常日頃から「誠意ある仕事ができているか」と自分に問いかけています。言い換えれば「相手の立場や求めているものを考えて提案や交渉ができているか」ということです。考えを押しつけたり事務的に片付けたりしているだけでは、文化や考え方が異なる海外パートナーとの間に信頼関係は築けません。

もう一つ、「前向きに仕事をする」ことも心がけています。どんな仕事でも嫌がらずやってみる、ということです。他の人が尻込みするような「希少な経験」は、自分だけの力になると信じているので。ゲームでもレアなイベントは経験値をたくさんもらえるじゃないですか。希少な経験を通じて自分の可能性を広げていきたいと思っています。