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KEIKO ERIKAWA
襟川 恵子

コーエーテクモホールディングス
代表取締役会長

好きなことを、仕事にすべき。その気持ちこそが、名作を生みだす。

毎日の仕事をエンターテインメントに

コーエーテクモグループの精神は「創造と貢献」、優れたエンターテインメントコンテンツを創造し、社会に貢献することです。人類みんなを笑顔にできれば、世界平和だって夢じゃありません。一生かけて取り組む価値のあるすばらしい仕事だと思っています。優れたエンターテインメント作りは楽な作業ではありません。常にこれまでにないものを作り出していかなければならない訳ですから。いつも感性を磨いて自らを高めて、新しい課題に挑戦し続ける気概が必要になります。とはいえ、社員が「きつい」「つらい」としかめっ面をしていては、世界最高のエンターテインメントは生まれません。私は創業以来、福利厚生の充実からオフィスの拡充・美化にいたるまで、社員が楽しく集中力をもって仕事に取り組めるよう、環境作りに取り組んできました。「とにかくがんばれ」で良いものができる訳ではありませんからね。言葉だけでは説得力がないでしょうから具体的な数字で比較しましょう。まず、離職率です。厚生労働省の2015年の調査では日本企業の平均離職率は11.8%となっています。それに対して当社は4.5%です。男性社員の育児休暇の取得率も高くて21.0%あります。厚生労働省の2015年調査によるとは平均2.65%。当社グループは、平均の8倍の高水準です。女性社員の育児休暇の取得率はもちろん100%です。これらの数字がどんな言葉よりも多くを語っていると思います。

節目の年からさらなる飛躍へ

一昨年、一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(略称CSAJ)で長年にわたりIT業界の発展に貢献したことを評価いただき、藍綬褒章を受章いたしました。パソコンソフトの業界団体であるCSAJが社団法人化したのは1985年でした。当グループの商品でいえば『三國志』が発売された年です。ちょうど『三國志』30周年という節目の年に過分な褒章をいただいた巡り合わせに、何か強いご縁を感じるとともに、関係者の皆様にはたいへん感謝しております。CSAJの設立に参加して以来、公益法人も含めて7団体の設立に関わってきましたが、まだまだ社会や業界に貢献できることはあるはず、と、あらためて背中を押された気がしました。祝福いただくのはとてもありがたくうれしいことですが、節目は単なる通過点に過ぎません。大事なのは、これからの飛躍です。ビジネスに、これで十分、もういいや、ということはありません。全社員一丸となって、新たなエンターテインメントコンテンツの創発に取り組んでいく気概を新たにしています。

会社は自己研鑽の場

毎日の業務の中に、自らを高めていく機会は無数にあります。自ら学び行動できる人なら、会社は自己研鑽の場になるでしょう。道場のようなものです。自分がどんどんレベルアップしていく喜びを感じられたらしめたものです。自らも成長し、素晴らしいコンテンツを作り出し、お客様も喜んでくれるのですから、こんなすばらしい仕事は滅多にありませんよ。女性経営者として業務に取り組んできた身としては、女性の活躍にも期待しています。世界の半分は女性です。思考や感性が異なる男女が、互いに補い合い相乗効果を生み出したら、その可能性は無限大です。会社は、社員のみなさんを徹底的にしっかりとサポートします。能力を高め、思う存分チャレンジして、自己実現する喜びをつかみとってほしいと思います。ポジティブ思考、チャレンジ精神、そして何よりもエンターテインメントコンテンツへの熱い情熱を持っている方。一緒に、最高のエンターテインメントを世界に向けて送り出しましょう。

コーエーテクモホールディングス
代表取締役会長

襟川 恵子

えりかわ・けいこ/横浜市出身。多摩美術大学デザイン学部卒業後、夫・襟川陽一と光栄(現コーエーテクモゲームス)を設立。会社経営の傍ら、『アンジェリーク』などネオロマンスゲームと呼ばれるシリーズの制作を指揮し、女性向けゲームのジャンルを開拓したことでも知られている。長年にわたりビジネス、ゲームソフトの著作権保護と業界の国際的な発展のために活動し、7つの社団法人や公益法人の設立に従事した。2003年に「情報化月間推進会議」経済産業大臣表彰受賞、2013年に「情報通信月間」総務大臣表彰受賞、2015年に藍綬褒章受章。