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HISASHI KOINUMA
鯉沼 久史

コーエーテクモゲームス
代表取締役社長

永年のヒット作、支えているのは新入社員。

みなさんは今、最もユーザーに近い視点を持っている。

新入社員をみんなでしっかり育てよう。私たちのグループには、そんな考えがあります。それは、会社に良い化学変化を起こし続けるためには、新しいメンバーの存在が重要だと考えているからです。当社のゲームには、ユーザーのみなさまに永く愛されているシリーズが多くあります。永く愛されるためには、「同じシリーズだけど、今回もまた面白くなった!」と思っていただけるように、常に新しいモノを創造していく必要があります。ゲーム作りを長年やっていると、どうしても「作り手の考え方」に染まってしまいますが、これから入社するみなさんは最も「ユーザーに近い視点」を持っています。そこが重要で、新しいモノを作り続けていくために、新しいメンバーとアイディアを積極的に取り入れたいのです。歴史のある会社ですが、新卒入社組の存在が会社を支えていると言って過言ではありません。

発言力・伝達力・理解力が、信頼を生む。

入社するみなさんに求める資質は、「ゲームに対する興味を持っていること」。強い興味があるからこそ、対象に対する探究心や向上心が生まれます。まさに「好きこそモノの上手なれ」。根底に「ゲームが好き」という気持ちがあれば、スキルはあとから身に付くでしょう。もう一つ大切なのは「コミュニケーション能力」。ゲーム開発は、実に大きな規模のチームで進められます。例えば、プログラマーでも、企画について開発視点で意見を出したり、チームの向かう方向を示したりする力が必要となります。同時に、相手の意図をくみ取る理解力も必要です。大人数のプロジェクトを進める上で大切なのは、信頼関係。それは、メンバー同士の発言、伝達、理解の積み重ねで築かれるものだと思います。

「温故知新」を大切に、より進化していく。

コーエーテクモゲームスの今後の展望として、国内で支持をいただいているタイトル以外にも、グローバルな展開を見据えたタイトル作りに注力したいと考えています。シリーズもの、コラボものだけではない全く新しいジャンルの開拓や、ライツ化・商品化・アニメ分野へのチャレンジ、IT戦略もますます活発化していくでしょう。マルチプラットフォームへの展開で、同一タイトルがさまざまなハードで遊べるようになる動きも盛んになります。このように新たなチャレンジが大事ですが、同時にこれまでのユーザーを裏切らないことも、大切にしていきます。私たちが30年以上ゲーム作りをやってこられたのは、ユーザーのみなさまのおかげ。ずっと当社のゲームを楽しんでいただけるように、「温故知新」の精神で期待に応えながら、進化していきたいと思います。

未来永劫変わらない「創造と貢献」という考え。

私がまだ若手だった頃、雲の上のような存在だった経営陣の面々が「もっといいゲームをつくろう」と現場で頑張っている姿を何度も見てきました。もっと面白い、もっと楽しいゲームを生み出すために、純粋な思いで上下の関係なく会社が一丸となるのは今も変わりません。私たちが掲げている「創造と貢献」という言葉。どれだけ社会や時代が変化しても、これは未来永劫変わらない理念です。これからも、最高のコンテンツを生み出すことで社会へ貢献し、社員の成長や幸せを生み出していこうという信念を貫いていきたいと思います。

コーエーテクモゲームス
代表取締役社長

鯉沼 久史

こいぬま・ひさし/高校時代に所属していた天文部に置いてあったPCで『三國志』にハマり、高校3年の時にゲームクリエイターを志す。大学1年で初めてPCを購入、独学でプログラミングを始める。当時ゲーム業界はまだ新興で、規模も大きくない企業への就職に周囲には不安の声もあったが、ゲーム会社でクリエイティブな仕事をしたいという情熱を胸に1994年株式会社光栄(現・株式会社コーエーテクモゲームス)に入社。多くのタイトルのプロデュースを手がけ、2015年4月より現職を務める。経営に携わる傍ら、現在もプロデューサーとして制作の統括を行う。