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KEIKO ERIKAWA
襟川 恵子

コーエーテクモホールディングス
代表取締役会長

好きなことを、仕事にすべき。その気持ちこそが、名作を生みだす。

節目の年に藍綬褒章を受章。

1985年に社団化した一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(略称CSAJ)で、長年にわたりIT業界の発展に貢献したことで藍綬褒章を受章いたしました。これは協会理事など皆様方の熱き思いとご支援によっていただけたものです。当時業界は揺籃期で、さまざまな問題に対処するために公益法人も含めて7団体の設立にかかわりました。CSAJの社団法人化にあたっては初の公式行事として中国政府の要請で訪中をしました。当社ではホールディングス社長の襟川(シブサワ・コウ)がちょうど歴史シミュレーションゲーム『三國志』を完成させたところで、悠久の歴史にふれたいと同行しました。そんなCSAJも30周年を迎えることができ、「三國志」も30周年となって今年『三國志13』が発売されました。そのような節目の年に今回の受章で皇居にて天皇陛下にお言葉をいただき、感無量です。おめでたいことが3つ重なり、おかげさまで私にとっては最良の年となりました。

頑張る社員をバックアップしたい。

ゲームソフト開発では、今までにない感動をしていただくことを心がけています。つねに新しい挑戦をしていて、女性のために世界初の女性向けゲームのマルチメディア展開も20年前から行っています。また、ゲームソフト開発には技術的な裏づけが必要という考えから、基礎研究開発には力を入れてきました。また経営の面では、当社の経営方針である「社員の福祉の向上」から、昔からオフィスを用意するのと同様に社員寮や社宅も建設してきました。資金的には大変でしたが、寮は260室以上もあります。ただ、今では社員もリッチになったのか、空き室が増えてきましたので一部は外部に賃貸しています(笑)。 社員食堂に中庭を設けたり、あちこちに絵をかけて花を飾ったり池を作ったりと社員が癒される環境づくりを心がけていますが、社員教育には特に力を入れています。あれこれ面倒を見るのは母性本能かも知れませんね(笑)。

「女性が能力を発揮できる環境」が大切。

女性経営者という視点で憂慮しているのは、国際的にみて日本は、経営者だけでなく管理職でも女性の起用が最も少ない国のひとつです。女性は感性や思考が男性と異なるので、男女が互いに補完しながら協力して仕事や社会活動を行えば、相乗効果は無限大です。そのためにはもっと女性も自覚して能力を発揮し、男性も女性が活躍できる環境づくりをする必要があります。女性が活躍できれば、日本はもっともっと発展できます。

会社は社会人を育てる道場。

社員の採用は、すべて私も面接しています。求める社員像ですか? 好奇心旺盛で集中力があり負けず嫌い。協調性があり自ら学び行動できる人。欲張りすぎ?(笑) でも、そうでない人でも入社すると社内が道場みたいなものですから、社会人として立派に育ってくれます。ちなみに、年始に社員に向けてメッセージを出すのですが、今年は申年ということで、変革を止めることなく「止まらざる」、果敢にチャレンジする「ひるまざる」、失敗があってもそれを糧にさらに飛躍する「なやまざる」ということから、「『止まら申・ひるま申・なやま申』3つの申でぶれずにまっすぐ伸びましょう」としました。ポジティブ思考で新しいことにどんどん挑戦する、ゲーム開発やエンタテインメントに熱き思いがある人を歓迎します!!

コーエーテクモホールディングス
代表取締役会長

襟川 恵子

えりかわ・けいこ/横浜市出身。多摩美術大学デザイン学部卒業後、夫・襟川陽一と光栄(現コーエーテクモゲームス)を設立。会社経営の傍ら、『アンジェリーク』などネオロマンスゲームと呼ばれるシリーズの制作を指揮し、女性向けゲームのジャンルを開拓したことでも知られている。長年にわたりビジネス、ゲームソフトの著作権保護と業界の国際的な発展のために活動し、7つの社団法人や公益法人の設立に従事した。2003年に「情報化月間推進会議」経済産業大臣表彰受賞、2013年に「情報通信月間」総務大臣表彰受賞、2015年に藍綬褒章受章。